不動産投資において入居率と利回りは、多くの場合、相反するものです。
すなわち、東京や大阪などの大都市圏では入居率は高いものの、
物件価格も高いので、利回りは低めです。
一方、地方では物件を安価で購入できますが、入居率を高く保てないため、
空室だらけになってしまい経営に行き詰るケースが少なくありません。
そんななか、京都は高い入居率と利回りを両立できる国内でも希有な町なのです。
京都人でなくてもすぐに理解できる、京都市の押さえ方
京都不動産に対する認知が広がるにつれ、
当社のところでも他県から京都不動産に関する相談を
受けることが増えてきました。
そうした方のほとんどが、
観光都市としての京都は知っていても不動産投資という観点では、
まだまだ京都をよく理解されていないようです。
そこで土地勘のない人でもすぐに理解できる、
京都市の不動産投資上の押さえ方について紹介します。
なぜ、富裕層は京都に投資用マンションを買うのか
京都では近年、ホテルやマンションなどの建設が相次いでおり、
なかでも富裕層向けの建物が目立つようになっています。
「なぜ、富裕層は京都に投資用マンションを買うのか」を紹介します。
高級レジテンスが即完売する街、京都
国内外から毎年多くの人が訪れる街、京都。
1200年の歴史が感じられる街並みや、
四季折々の自然が織りなすゆったりとした雅やかな雰囲気は、
古くから「憧れの地」として人々を魅了してきました。
そんな京都は、観光地としてはもちろん「住みたい街」としての人気もあります。
特に近年は、京都市内に首都圏や海外で暮らす富裕層に向けた高級レジテンス、
いわゆる「億ション」の建設が目立ってきています。
例えば、次のような億ションが京都市内で売り出されました。
・クラッシィハウス御池柳馬場(おいけやなぎのばんば)
築年月:2015年5月
施主:住友商事
・プラウド京都麩屋町御池(きょうとふやちょうおいけ)
築年月:2016年3月
施主:野村不動産
・グランドメゾン京都御池(きょうとおいけ)
築年月:2016年5月
施主:積水ハウス
いずれも当時の販売価格は最高で1億円超え。
全国からも問い合わせがあり、首都圏在住者や中高年者が多く見られました。
また、昨今のインバウンド需要の増加※で、
中国をはじめとする海外の富裕層からも、
セカンドハウスや投資目的のマンション購入が増えています。
※京都市によると、2019年の観光消費額は1兆2367億円で4年連続1兆円を突破、
観光客数は前年費1.5%増の5352万人となっていました。
2019年から世界的な広がりを見せた新型コロナウイルスの影響により
大きなダメージを受けた京都の街ですが、
現在は、徐々にかつてのにぎわいを取り戻しつつあります。
観光地として年中にぎわいを見せる京都では、
ホテルの予約が取りづらいという問題があります。
また、東京と比べて物件価格が割安なことから、
「年に何度も訪れるのであれば…」と、
短期滞在用に購入を決めるケースも少なくありません。
例えば、ハワイに別荘を購入するような感覚で
京都の高級レジテンスを購入しているのです。
マンション需要に応えるため、世界遺産の敷地内にも建設
このようにマンション需要の高い京都ですが、
一方で新規物件が開発しにくいという問題がありました。
歴史的建造物や古い街並みを保存するための規制が強く、
空き地が出ても大きな建物を建設しにくいのです。
ところが、近年では京都市がその歴史的建造物や文化遺産をうまく活用し、
国内外に魅力を発信しようという動きを見せています。
なかでも代表的なのが、2017年5月に竣工(しゅんこう)した
「J.GRAN THE HONOR 下鴨糺の杜(しもがもただすのもり)」、
施主:JR西日本不動産開発です。
同物件の最大の特徴は、その立地です。
世界文化遺産に選定され、
京都三大祭りの一つである葵(あおい)祭が開催されることでも有名な、
賀茂御祖(かもみおや)神社、通称:下鴨神社の敷地内に建てられているのです。
下鴨神社の境内には、
縄文時代から存在する木々が密生する「糺の杜(ただすのもり)」という
東京ドームの約2.5倍にも及ぶ広大な鎮守の森があります。
その森のなか、本殿へと続く表参道沿いに今回のマンションが建設されました。
世界文化遺産である下鴨神社は、京都市内の中心部にありながら、
樹齢200~600年の樹木が約600本もあるなど、
都会の喧騒を忘れられる緑豊かな場所です。
施工会社が調べたところ、縄文時代から現在までの2000年以上にわたり、
居住目的の施設が建てられたことがないという神聖な場所です。
そこにマンションが建てられるということで、大きな注目を浴びました。
また、この地域は自然や歴史的景観の保護を目的とする風致地区のなかでも、
特に規制が厳しい「特別修景地域」に指定されています。
それゆえ同物件は建物の高さが制限されるだけでなく、
日本瓦ぶきの和風外観であることが求められました。
その結果、多くの観光客が撮影に訪れるほど、
周囲の景観に溶け込む美しいデザインとなっています。
建物は3階建てで全8棟。
どの部屋からも糺の森の景色を楽しむことができます。
入居後は下鴨神社崇敬会の終身会員になることが義務づけられており、
京都の文化遺産保護に貢献することができるほか、
葵祭への招待といった特典もあります。
購入者の年齢層は50代から90代と比較的高めで、
セカンドハウスやついのすみかとしての利用を目的としている人が多く見られます。
選択肢の一つに、京都物件をお勧めします
年金破綻、少子高齢化、格差社会、下流老人など、
不安が募るキーワードばかりが目立つ将来の日本ですが、
ただ漠然と心配しているだけでは何も変わりません。
自らアクションを起していくことで、自らの意識や未来は変えていけるのです。
そうしたアクションの一つに、
将来の資産を形成する不動産投資は最適なものだと思います。
皆様の資産形成と豊かな老後の一助になれば幸いです。